一昨日の柏戦は、今シーズンのホーム最終戦でした。ダントツの最下位独走。史上最低と言っても過言ではない今シーズンのアルビの成績ですので、「今日のホーム最終戦、サポーターは荒れるんだろうな…」「壮絶なブーイングの嵐が吹き荒れるんだろうな…」と、半ば覚悟してボクら夫婦はビッグスワンに足を運びました。しかも続々と発表されたショッキングなレジェンドたちの契約満了のアナウンスもあったしね。

ところがね。この日のスタジアムの雰囲気は、意外なほどに穏やかでした。まず、試合前に行われたスポンサーから支援金授与のセレモニーに登場したのは、次期社長の野澤洋輔氏。ここでもうボクらは、「来シーズンは新しい野澤社長体制になり、チームは変わるんだな」って気分にさせられました。
柏に実力の差を見せつけられて完敗し、その後に行われた「降格セレモニー」、もとい「ホーム最終戦セレモニー」も、ブーイングは一切なしの実に穏やかなムードでした。ブーイングが好きでないボクらですが、ちょっと拍子抜けするほどの雰囲気でした。逆にちょっと「上手く丸めこまれた…」って印象すら受けましたよ。

「すべて私の責任です」と深々と頭を下げた中野社長ですが、ボクは「田村社長の時みたいになるんじゃないだろうか?」と心配していたんです。あの時のブーイングと抗議の弾幕はアルビの黒歴史の筆頭だと思っていましたしね。

ところが中野社長に対して「地域を大切にし、闘った中野社長の意思継承を!」という感謝の弾幕が掲げられ、ブーイングも一切無し。ボク的には「コルリの皆さん、よくぞこの決断をした!」と心の中で拍手を送りましたが、ここでもなんか「上手く丸めこまれた…」って印象は否めませんでした。サポ心は複雑なのですよ。ゴメンナサイ。

契約満了となった4選手の挨拶は、それぞれの性格や個性を生かした心に響くものでしたね。岡本將成選手は、実直で真面目な性格そのもののスピーチでした。ユース時代から13年間の在籍でしたが、残念ながら新潟では結果を残すことができませんでした。ですが、まだまだ25歳。次のステージでの活躍を祈っています。

高木善朗選手は、8年間の在籍でした。彼ほど「入団当初と印象の変わった選手」はいませんよね。最初はちょっと尖った印象だったけど、本人が言うように「人間的にも成長した」8年間だったんでしょうね。アイデア溢れるプレーはまさに「新潟のキング」。わが家では孫たちも「33番ヨシくん!」と応援し、大好きな選手でした。ありがとう!ヨシくん!

千葉和彦選手は2度にわたり通算11年半の在籍でした。なんと言っても明るいキャラクターで、チームのムードメーカーとして存在感は抜群でした。勝利後の「千葉劇場」や「デジッち」など、たくさん楽しませてもらいました。もちろん、ベテランCBとしての安定したプレーもすばらしかったです。スピーチは一言一言噛みしめるように、まるで政治家の街頭演説のようでしたね。「もしかしたらウェアを脱いだらなにか仕掛けがあるんじゃね?」なんて思っちゃいましたが、さすがにそれはなかったですね。まぁ「フロントに残って営業部員として第2の人生を!」と願っているサポーターは多いんじゃないかな?ボクも大賛成です。

そして、堀米悠斗選手。キャプテン・ゴメス。なんかもう、涙なくしては見ていられませんでした。


9年間、本当に本当にありがとうございました。J2降格、J1昇格、そして再降格。この9年間のボクらのアルビライフは、いつもキャプテン・ゴメスとともにありました。柏戦でも「まだまだ現役でやれる!」ってところを見せてくれましたので、他チームでもうひと仕事をした後でまた新潟に帰ってきてください。「さよなら」じゃなくて「行ってらっしゃい」です。

今回のセレモニーでは、中野社長をはじめ契約満了の4選手すべてに個別の弾幕がG裏に提示されました。これも素晴らしかったですね。ボクはいつも思うのですが、アルビの応援弾幕を書くコールリーダーの方って本当に達筆ですよね。素晴らしい文字に、今回も感心しました。
そうそう。チームを去る人がもう一人いました。

入江透監督。残念ながらこの日のゲームでも監督初勝利をあげることはできませんでした。そしてこの日のスピーチも、ボクらの心に響くものではありませんでした。そして彼にだけ、G裏に弾幕は掲げられませんでした(ですよね?)。これって、コルリな皆さんなりの意思表示だったのかな?って思いました。「ブーイングなし」だけど「弾幕もなし」っていうね。まぁ正直なところ「あと1試合ガマンすれば、今シーズンは終わる」っていう気持ちがボクらサポーターにあることは否めません。

セレモニー後には、恒例の「選手・スタッフとその家族による場内一周」が行われました。「奏哉は赤ちゃんが生まれたんだね!」「星くんが元気に歩いてる!」「あれはどこの子だ?」「あの女性は誰の奥さんかな?」なんて微笑ましい気持ちを抱きながら、今シーズンのホーム最終戦を終えました。
J2降格、ダントツの最下位独走、監督交代後1勝もできないチーム。最悪のシーズンでありながら、ブーイングもなく、なんだがホンワカした気分で終了したホーム最終戦セレモニーでした。繰り返しになりますが、なんか「上手く丸めこまれたな…」って感じのホーム最終戦でした。この日、ゲーム中にもゲーム前後にも最終戦セレモニーでも、「アイシテルニイガタ」が1度も歌われなかったのは、隠された意思表示だったのかな?